ショスタコーヴィチ交響曲第15番 : ザンデルリンク

ショスタコザンデルリンク

今日もショスタコーヴィチの交響曲第15番を聴く。

この曲を聴くきっかけとなった七味とうがらしさんのサイトで紹介されていたのがザンデルリンクの演奏。その時紹介されていたのはマーラーの9番と組んだクリーブランド管との演奏で、そちらも発注しているのだが、今日、一足先に届いたのは78年に録音されたベルリン響との演奏だった。

これまでM・ショスタコーヴィチ、コンドラシン、ムラヴィンスキー、ハイティンク、ロストロポーヴィチ、バルシャイ、カエターニと15番の演奏を聴いたが、この演奏のテンポがもっとも遅い。第3楽章なんてスコアを紐解くためにスロービデオを見ているみたいで、この間聴いたチェリビダッケのプロコフィエフみたいな遅さである。ただ遅いだけでなく、一番沈鬱な表情の演奏だ。

表情が暗いだけに終楽章で弦楽器が優しいメロディを奏でるあたり、いつもより余計にはかなく美しく感じる。例の「ボン・ボン・ボ・ボンボン」もこの上なく遅い。ライナーノーツによればザンデルリンクはこの曲を最後は集中治療室で点滴の音を聴く重病人に例えていたそうだから、「ボン・ボン・ボ・ボンボン」はさながら迫りくる死神の足音だろうか。静かにゆっくりしかし確実に迫ってくる。中間の大団円で鐘の音がはっきり鳴るのをこの演奏で初めて聴いた。そういう説明を読んだせいか、大団円以降はもう意識を失って夢の中にいるようである。時折意識を取り戻すと死神の足音が聞こえる。根暗な演奏である。ちなみに僕は根暗な演奏が大好きだ(笑)。

アナログ全盛期の録音でとても聴きやすい。マルチトラックで録音したと思われる打楽器群の音が全編通じて明確で演奏の意図が良く分かるし、何より聴いてて面白い。クリーブランド管との演奏を聴くのが楽しみである。
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