ストラヴィンスキー「春の祭典」 : ドラティ

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個人的に思い入れの強い一枚であるドラティ/デトロイト響の「春の祭典」。このレコード、まだ新譜だった高校生時代に長い間小遣いをためて買ったことがある。そのレコードのジャケットも残っている。なのに中身がなぜかデイヴィス/コンセルトヘボウの「春の祭典」(笑)。きっとデイヴィス盤にドラティの演奏が入っていると思うのだが、そちらは見つからない。

月曜日に行ったディスクユニオンで見つけたのがこのアルバム。1990年、「London Final LP series」と銘打った企画の中の一枚。一応、オリジナルのライナーノーツのコピーも入っているが、ジャケット裏面の解説はこの企画の話一辺倒である。消えゆくレコードを愛する担当者の熱い思いをひしひしと感じる。

その話の中でLPの収録時間が語られているが、それによるとLP片面の本来の収録時間は18分だそうだ。両面いっぱいで36分。その後、収録レベルの小さいところの溝幅を圧縮することでもっと長い時間を片面に収めるようになり、だんだん長時間録音が増えたらしい。そういう意味では「春の祭典」一曲ならばオリジナルの規格に余裕で収まる。

久しぶりに聴いたが、やはりこの「春の祭典」は稀代の名演である。整然と完璧にこの曲を演奏している。鳴るべきところで鳴るべき楽器がきちんと鳴る。当たり前のようだが、この録音以前にそれができた演奏はほとんどないと思う。アタックにあいまいなところがない。だから聴いてて気持ち良い。録音も優秀で、最高音から最低音まで、最弱音から最強音まで混濁もなくすっきりとした音が聴ける。昔持っていたレコードと聞き比べられないのが残念だが、Finalの思いが籠もったカッティングも効いているに違いない。
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No title

こんにちは。
懐かしいLPです。初めて買ったハルサイがコレでした。オビにこれで打ち止め、なんて書いてありましたね。
今もラックにありますが、キズだらけ。

七味とうがらしさん、こんにちは。

こんにちは。コメントありがとうございました。

僕も初めてのハルサイLPはこれだったかもです。はっきり思い出せないのが悲しい(笑)。
うちのは帯は無くしてしまいました。大金出して買ったのにプレスミスがあって交換してもらったのを覚えてます。古町にあったレコード屋だったと思うのですが、これも曖昧。

> 今もラックにありますが、キズだらけ。
大事に扱ってたつもりなんだけど、けっこうキズついてるんですよね。僕のも昔から持っている物は同じです。

大変気に入りました!(^^)

ばけぺんさん、おはようございます。
ナクソスで聴いてみました。これは実に良い演奏ですね。ドラティ棟梁の指揮の下、有能な大工さんが設計図通りに完璧な家を施工した。という感想です。その上、ナクソスで聴いても録音の優秀さが良くわかりました。図書館で早速CDを借りることにします(^^)

akifuyu102さん、こんにちは。

こんにちは。コメントありがとうございました。

早速聴いていただきありがとうございます。気に入っていただけて良かったです。

このレコードを聴いて以来、ずいぶんたくさんのハルサイを聴きましたが、僕の中ではこの演奏が永遠のスタンダードの一つです。演奏良し、音良しのアルバムですので、ぜひCDでも聴いてみてください。
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