The Q UP

The Q Up

アナログに回帰して最初に買ったレコードプレーヤーはビクターのQL-A7、次がケンウッドのKP1100と、今にして考えてみればセミオート型レコードプレーヤーを二台続けて買ったわけだが、その後はTD321を皮切りにすべてがフルマニュアルプレーヤーである。

最初の2台はTD321を買った時に手放してしまったが、今さら思うのはQL-A7を残しておけば良かったと言うことである。今あるプレーヤーに比べたら多少音は落ちるかもしれないが、サイズもデザインも良かったし、何より演奏が終了したら自動でアームが上がってくれるのは実に便利であった。さして広い部屋にいるわけでもないのだが、盤面が終わりに近づくとそわそわしなくてはならないマニュアルプレーヤーではなくほったらかしで音楽を聴きたい気分の時もある。

フルオートやセミオートのプレーヤーの場合、アームの動作を制御するために必要な機構が内蔵される必要があるから、アームを自由に交換できるプレーヤーでそれを望むのは無理な相談。なのかな。。そういうプレーヤーは発売されないのだろうか。

そういうものぐさのニーズに応えてか、世の中には後付けの自動アームリフターというものが存在する。この「The Q UP」もそんな製品の一つ。アマゾン.comなら50ドル。日本で買うと7,000円くらい。実物はいろんな人が言っているとおり、非常に「ちゃち」なものである。たぶんアイディア代9割くらい。

その「物」としての存在感には多くの人が不満だろうが、これ、イライラする気持ちを抑えてきちんと調整すれば実に使える代物だ。ORBEのアームベースに貼りつけて使っているが、最内周まで来ると「はいよ」って感じでリフトアップしてくれる。そういうわけで平日の夜、レコードを聴く時はORBEの出番がすこぶる多い。いつの間にか寝てしまっても大丈夫。そういう安心感があるせいか今まで寝てしまったことはないのだが。

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こんな感じで設置。

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最内周に来るとこのとおり。アームを持ち上げてくれるので便利この上ない。

グランツ MH-9B (2)

午前中、思ったより早く宅急便が到着。シンプルに細長い箱に入ったMH9Bがやってきた。アームボードは所定の位置にプリカットされているし、ボードを挟んでボルトを締めるタイプなので装着は極めて簡単。3009の装着されたボードと丸ごと交換して終了である。アームコードは純正のものが付属している。

標準のウェイトでシェル込み11g~28gまで対応なので、これだけでほとんどのカートリッジに対応できる。SPUやイケダのカートリッジを装着する場合には40gまで対応する純正のサブウェイトが用意されている。

直近まで3009S2に付けていたシェルターをスワップして装着した。シェルが軽いS2なので針圧をかけるとウェイトは支点間近の位置になる。同社製の中では圧倒的に安価だが、手にしてみると造りは堅牢である。しっかりした造りなので取り扱い易い。

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さっそく「クール・ストラッティン」を聴いてみた。3009S2に比べて音の重心が著しく低い。引き換えに高音の華やかさは減る。良くも悪くも3009S2にはパイプの響きが乗っている感じがするが、MH9Bはカートリッジ本来の音以外余計な音を極力付け加えない。

付帯音が少ないせいかボリュームを大きくしたくなる。高音がやかましくならないのでなおさら。もう一つ感じるのはスクラッチノイズが比較的気にならなくなったこと。静かなアームである。時間の経過とともにどう変化していくか楽しみだ。

グランツ MH-9B

今週も出張続きで先ほど帰宅した。南に向かったので暖かいかと思いきや、あいにくの雨で肌寒かった。

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行きの飛行機から見えた富士山。雲の上に出れば日差しはずいぶん強くなったように感じる。777の窓越しなのでちょっと写真の色が変だ。

今回は九州を南から北に移動したが、九州新幹線が開通して鹿児島から福岡は実に近くなった。以前なら複数の出張に分けたものが、新幹線のおかげで一度で済む。結果としてそれぞれの場所の滞在時間は減ってしまってあわただしいのだが。

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これは今日、帰りの飛行機で撮影したもの。手前の立派な雲の向こうによく見るとひょっこり富士山が頭を見せている。窓越し、半逆光というややこしい条件だが、iPhoneで構えて撮って出しの画像がこれだから本当に賢い。

さて、TD124のアームを交換することにした。このところ3009S2かS2 Improvedに固定していたが、2枚目のアームボードを手に入れてグランツのMH9Bを装着する予定。プチアナログブームと言っても、国内メーカーが販売する新品アームを手に入れようとすると選択肢はとても少ない。すぐ思いつくのはJELCO、Fidelix、グランツ、Pole Star、イケダ、Viv Lab。。う~ん、ニッチだなあ。

そもそもなぜまたトーンアームを買うのか。長くなるので端折ると3009を二本とも整備に出すからである。ほかにもプレーヤーがあるのだから、整備中TD124で聴くのを我慢すれば良いのだが、我慢しない(笑)。

「最近のアームは往年の名機に比べたら安物。工作精度も低いしコストもかけていない。だからダメだ。」的なことを言う人がいるが、完全に整備された往年の名機であればともかくとして、中古で入手した未整備の往年の名機よりJELCOのSA750の方が上だ。あくまで自らの限られた体験から言えば間違いない。

今回、シェル一体型アームは検討対象から外した。限界性能は一体型アームの方が高いかもしれない。が、TD124みたいなプレーヤーで限界性能を追い求めても仕方ない。購入が容易でなるべくカートリッジの対応幅が広くTD124に綺麗に装着できるショートアームという観点からJELCOかグランツが候補だったが、JELCOは国産なのに国内価格が高いのでグランツを買うことに決めた。買うなら今である。もうすぐグランツは値上げになる。

MH9Bはグランツで一番安いモデルだが、メーカーサイトを読むと大事なところをしっかり押さえた堅実なアームという印象。明日、実物が届くのが楽しみである。

イケダ9Cのメンテナンス

イケダの9Cを買ったのが2年前。それ以来、それなりの頻度で使ってきた。このカートリッジ、スッと爽やかに抜けていく音が他のカートリッジにはない美点なのだが、もともと中古で購入して針先がいつまで持つか不安であるし、今や製造元でも販売していないカンチレバーレスのモデルなので壊したらどうにもならない。と言う不安のために常用するには至らなかった。

いつかどこかでメンテナンスできるのであればお願いしたいと思いつつ、どこに相談したらいいものかわからずいたのだが、先日の「オーディオ風土記」でカートリッジ修理の達人のことを知り、思い切って連絡してみた。

同書でも書かれていることだが、このショップ、いまどき連絡手段が「はがき」である。最近は直接電話連絡しても構わないようだが、僕自身、どんな人かわからない相手に電話をするのはあまり得意でない。むしろプライマリーコンタクト方法であるはがきの方が良い。と思ってはがきを出したのが確か火曜日のランチタイムである。

それにしてもはがきを最後に使ったのはいつだったか。。

僕は年賀状をもう10年来出していない。プライベートで手紙を書くのはおそらく20年振りくらいである。はたしてどんなふうに書いたらいいのかよくわからなかったが、ここ3年間くらいレコードを聴いていること、イケダが気に入っているので長く使えるようメンテナンスしてほしいこと、それに携帯電話の番号だけ書いてポストに入れた。

ポストに入れてしまうとそこはかとなく不安になってきた。果たしてこれで本当に連絡がつくのだろうか?宅急便と違って追跡もできないし。こんなこと昔は当たり前だったのだが、なにもかも便利になった現代においては頼りないことこの上ない。

それ以来、バタバタと仕事をしていたので、実はすっかり忘れかけていたのだが、今日、出張帰りの新幹線で見知らぬ電話番号から電話がかかってきた。僕は知らない電話番号からかかってきた電話を通常取らないが、市外局番を見て「さては」と思ったので出てみると案の定、当該ショップからであった。

「はい、○○です。」
「わたくし、○○の○○と申します。」
「あー、良かった。これで連絡つくか不安でした。」

てな感じでやり取りがあったのち、本題であるが、イケダの9Cの場合針交換はできるがダンパーが傷んでいたりすると完全な修理は難しいらしい。その場合は諦めるしかないが、使用感覚ではダンパーには問題なさそうである。

帰宅後、早速梱包したカートリッジは先ほど旅立っていった。点検、修理が終わるまで3週間くらいかかるらしい。リフレッシュして返ってくることを祈ろう。

Shelter Model 201

今日は久しぶりにゴルフに行った。昨日の夜、うちの近所でもところによって雪がぱらついたので天気が少し心配だったが、朝起きてみると快晴。ゴルフ場に少し積もった雪は綺麗に除雪されていてプレーに支障なかった。晴れているが風が冷たく、終日寒いゴルフだったが、なぜか今日は調子が良かった。おかげさまで良い気分で帰宅できた。

さて、先日、ピロリ菌除去のために健診を受けたクリニックを再訪した時のこと。午後診が13時からと思って2時頃訪れたのだが、時間を勘違いしていて午後診は3時からだった。1時間待つことになったので時間つぶしに隣のヨドバシカメラに立ち寄った。ここのオーディオフロアには展示品処分のコーナーがあって、時々掘り出し物がある。販売終了間際に展示品のAT50anvを買ったのもここだ。

その日はめぼしいものがないなと思って帰ろうとした時に目に入ったのがShelterのModel 201。Shelterのラインナップ中唯一のMMカートリッジである。見た目がSumikoのPearlにそっくり。おそらくModel201もPearlもエクセルサウンドのOEMカートリッジであろう。それはともかくとして、このカートリッジは前から気になっていたもの。ShelterのModel7000は手持ちのMCカートリッジの中でエース的存在。OEMとは言え、同じメーカーのMMカートリッジならテイストに合いそうである。ここに並んでいると言うことは販売終了なのだろうか。となればなおさら手に入れなくてはならない。

買ってから一週間、今日、帰宅後に装着してみた。指定の針圧が1.6g~2gなのでTD124からS2 Improvedを外し、3009S2を装着する。シェルはS2シェルにした。
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ちょうど今日、ディアゴスティーニから10枚目と11枚目のLPが届いたので、早速「サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン」を聴いてみる。

イコライザーはiPhono2で聴いてみたが、なんとも言えず癒し系のサウンド。エッジが立たずにマイルドブレンド。夜、寝る前にのんびりレコードを聴くならこっちの方が良いかも。派手さのない落ち着いた音は品が良い。なくならないうちに交換針も買っておこう。

TD124その後

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昨年末にキャビネットを換装したTD124であるが、時間が経つに連れて馴染んできたのか換装直後より最近、一層快調である。

写真のとおり、ラック→エアボウのアナログ用ウェルフロートボード→アコリバのスパイク受け→リジットサブテーブルという置き方に落ち着いた。ウェルフロートボードを下に敷くとハウリングマージンを稼げることもあるが、それ以上に全高が増すことで見た目が落ち着く。リジットサブテーブルには足の長さが二種類あり、新品で買うなら僕の持っているものより足が長い方がデザイン的に合うと思う。

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アームは3009S2Improved、カートリッジはDS AUDIOのDS001でこれも変更なし。光カートリッジはSeries IVよりImprovedやSeries IIIに合う。要するにハイコンプライアンスMMカートリッジに合うアームの方がフィット感が高い。切れがいいのに重心が低いというなかなか両立が難しい要素が両立しているのが光カートリッジの良いところ。それを引き出すには軽めのアーム、軽めのシェルの方が良いみたいだ。

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使い始めてもうすぐ2年になるDS001。その後、上級機が二種類登場した。最上級機種は手の届かない価格帯になってしまったが、その技術をフィードバックしたDS001の後継機種DS002が最近発売された。イコライザーもアップグレードされてどんな音になったのだろうか?

最近、ディスコンになったDS001の展示機がぼちぼち売られている。定価から10万円強の値引きが多い。この性能、しかもイコライザー込みと考えれば個人的にはとてもお買い得だと思う。

SPU-A/E (2)

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手持ちのカートリッジでなかなか鳴らせないのがSPU-A/E。オーディオクラフトのAC3000MCに装着してちょっとは良い感じがしたのだが、しばらく聴いているとどうもなあ。う~む。

どこが不満か上手く言えないのだが、グッと来るところがない。そこそこ高いMCから思い切り安物のMMカートリッジまでいろいろ聞いて気に入ったものも気に入らないものもあるが、どれもこれも音にはそれなりの特徴があったのだが、我が家で聴くSPUは過不足なく鳴るもののキャラクターが立っていないのである。

文句があるなら他のカートリッジで聴けばいいのだが、このままお蔵入りさせるのも悔しい限り。プレーヤーを変えたり、アームを変えたり、イコライザーを変えたりしながら定期的にチャレンジを続けている。

まあ、そもそもこれぞSPUという音がどんな音かわからず聴いているのでゴールは明確には見えていない。結局、そうやって弄っているのが楽しいだけなのかなと自問自答しつつ、今日はシェルを変えてみた(笑)。

フォノイコライザーの負荷インピーダンス

昔、レコードを聴いていた頃はMCカートリッジなんて夢の世界だったので、フォノイコの負荷インピーダンスのことなんて考えたこともなかった。アナログを再開して初めてMCカートリッジを使うようになったのだが、当初はMCカートリッジをそのまま受けられるフォノイコを持っていなかったので、よくわからないままトランスやらヘッドアンプを併用することになった。

一番最初に使ったフェーズメーションのトランスは対応カートリッジのインピーダンスが1.5~40Ω、昇圧比26dbとあるので、カートリッジから見たトランスの入力負荷は100Ω強になるはず。一方、最初に使ったヤマハのヘッドアンプは入力インピーダンス切り替え式で10Ωと100Ωが選択できた。

フェーズメーションのケースではカートリッジの出力インピーダンスに対して60倍~2.5倍くらいの負荷インピーダンスということになる。ヤマハのヘッドアンプの方は切り替えによってもう少し狭い範囲で調整できそうである。が、では、一体、この両者がどの程度のバランスであれば良いかと言うことについては、実はいまだによく分かっていない。

巷間、数倍が良いという話も聞くし、十倍から数十倍くらいまでという話も聞く。トランスとヘッドアンプでは違うとか、いずれにしても受ける側がハイ受けでありさえすれば特に気にしなくて良いという説も目にしたりして混乱する。実際、Fidelixのプリアンプやフォノイコは入力インピーダンスがギガΩクラスである。結局、よくわからない。

iPhono2の入力インピーダンスは22Ωから47kΩまで選択できる。ここに公称14ΩのDL103Rを繋ぐ場合、メーカーサイトでは推奨負荷インピーダンスは1kΩと記している。今までだったらなんとなくの思い込みで100Ωか250Ωを選択して1kΩは使おうとも思わなかったと思う。

なるほどと思って、MC30WとAT50anvをiPhono2に繋いで負荷インピーダンスをいろいろ変えてみた。内部抵抗は6Ω、11.5Ωなので今までなら両方100Ωで済ませていたと思うのだが、聞き比べてみるとMC30Wは33Ω、AT50anvの方は330Ωか1kΩの音が自分には一番しっくりきた。が、これは人によって好みがわかれそうである。

こういう細かい調整ができるからアナログって面白い。

イコライザーカーブ

昨年の暮れ、iFi Audioのiphono2という小型フォノイコライザーを購入した。光カートリッジ用のイコライザーは別として、二つ目のフォノイコを何にするかすいぶん長く悩んだのだが、ようやくこれと思える製品を見つけた。決め手となったのはサイズと機能。以前、このメーカーの小型DACを所有していたが、実物は非常にコンパクトである。電源はノイズが心配なACアダプターだが、電源にもこだわりのあるメーカーなのでその点、抜かりはないだろう。機能的にはゲインや負荷を細かく設定できるし、e-RIAAというRIAAベースの標準カーブに加えてフロントのスイッチでコロンビアとデッカのカーブが選択できる。

レジェーロも高域と低域が可変できるようになっていて、その組み合わせによってこれらのイコライザーカーブに対応している。が、ほとんどのフォノイコはRIAA一本である。アンプにトーンコントロールがあればそこそこ対応できるだろうし、人によってはオーディオシステム全体の変動要素に比べたらイコライザーカーブの違いは些細な問題という考えもあるだろう。

しかし、実際、80年以前に録音されたLPを再生する場合、イコライザーカーブを変えて聴く方がしっくりくることが多い。僕は最初のうちデッカカーブと言うのはデッカ特有のカーブと思いこんでいたのだが、上述のサイトによればDGやEMIもデッカカーブであると言う。どうもDGは音が硬いと感じることが多かったのだが、案外、イコライザーカーブが合わなかったのかもしれない。

このフォノイコの第一印象は非常に静かであること。ノイズフロアが低く、ノイズの質もハムっぽさがなくて良い。それにサウンドステージが大きくて奥行きがしっかり出る。負荷の設定に応じて音の変化もわかりやすいし、ゲインも調節できるのでカートリッジの対応の幅も広い。まだまだ使い込めていないが好印象。ゆくゆくはもう一台入手してモノラル使いもしたい。

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ケーブルが左右に刺さるので美観を損なわず設置するのが難しい。

TD124のキャビネット交換

TD124を買ったのが去年の12月。ちょうど1年経った。心配した故障もなく、元気に稼働している。鉄製プラッターなのでMMカートリッジか光カートリッジを装着することが多いが、ここ最近はZYXを装着している。このカートリッジはポリカーボネートの外装であるためか内周部でもほとんど針圧が変わらない。

僕がアナログを始めてから3年くらいだが、その間、中古アナログ機材の価格はどんどん高騰している。3年前には10万円台後半でTD124が売りに出ていたのに今や40万円以上の価格がざらである。古い機械なので、きちんとメンテナンスされたものが少々高いのは仕方ないと思うが、それにしても、である。

それを考えるとこのTD124は3009S2付きにも関わらず安かった。まあ、Mk1なのにMk2のペイントだったり、S2のSMEバッジがなかったりと安い理由はいくつかあった。そのうちの一つがキャビネットである。

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ご覧のとおり、よくあるTD124のキャビネットに見えて、割と大き目の脚が付いたものである。素材はパーチクルボードなのでかなりの廉価版だと思う。見た目がファニーだし、いかにも振動に弱そうだったので脚は取り外して本体をインシュレーターに乗せて使っていたが、ちょっとした移動も不便であった。

手ごろなものがあればキャビネットを交換したいと思っていたのだが、そう思って探すとなかなか手ごろなものがない。スイス製の純正品は素晴らしい蘊蓄とともに10万円を超える価格で売られている。見た目も綺麗だし、良い音がしそうだが高いなぁ。

しばらく悩んでいたのだが、ふと思い出したのがTD321を載せようと思って、だいぶ前に中古で買ったアンダンテラルゴのサブテーブル。この交換用トップボードにTD124用があったはず。代理店に連絡してみると発注後2~3週間で納品できると言う。トップボードだけなら価格も手ごろ。早速オーダーしたものが実は今日納品だった。

オーディオ機器には重厚長大が多いが、アンダンテラルゴの製品は実に軽い。性能が同じなら軽い方が絶対良い。到着したトップボードも片手で楽々持てる。それでいて叩いてもコツコツと乾いた音がするだけでまったく鳴かない。工作精度も良いし、写真付きのマニュアルも親切である。と言っても、ボードの穴にマッシュルームを合わせて付属してくるボルトで留めるだけなので、取り付けは超簡単である。

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出来上がりがこれなのだが、なんだかTD124じゃなくなってしまった。下半身だけどこかに忘れてきたみたいである(笑)。

見た目に違和感は残るものの、音はだいぶシャキッとした(ような気がする。)はたしてプラセボ効果か本物か、とにかく、しばらくこれで聴いてみましょう。

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その後、SeriesIVに付けていた光カートリッジとZYXをスワップして、アームをImprovedに替えた。機械剥き出しのキャビネットにアームはImprovedというTD124にあるまじきセッティングだが、ぜんぜん悪くない。なんでも試してみないとわからないものだ。
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