R・シュトラウス「アルプス交響曲」 : ハイティンク

ハイティンクアルプス

この演奏も以前感想を書いた。(R・シュトラウス「アルプス交響曲」 : ハイティンク)

昨日のショスタコーヴィチも同じだったが、この時の感想でも5.1CHが聞きたいと書いている。あまり自覚がなかったがここ数年、ずっと心のどこかでマルチチャンネル再生がしたいと思っていたようだ(笑)。

この演奏もマルチ再生するとぐっと臨場感が沸くのは昨日と同じなのだが、この曲にはホルン12、トランペット2、トロンボーン2という大規模なバンダが用意されているのでサラウンドならではの楽しみがある。ステレオで聴いていて「山登り」のファンファーレの音がちっちゃ!と思っていたのだが、マルチ再生ではこの部分が左後ろから聴こえてきて(こちらも音量はごく小さい。)フロントからの弦楽器との掛け合いが楽しめる。遠くから聞こえるこだまみたいである。

5.0CHではなく5.1CHとしただけあって、分厚い低音が聞ける。この演奏はマルチチャンネルで聴く方がずっと良いと思った。

マーラー交響曲第1番 : マイケル・ティルソン・トーマス

MTT巨人

今週は水曜日から今日まで出張だった。振り返れば、このところ珍しく休日出勤が続いている。来週末も出勤予定で、そのまま今年最初の海外出張になるので、明後日はまたお休みを貰うつもり。昨日一昨日は時々小雪まじりの冷たい小雨が降っていたが今日の東京は暖かだった。今日は日比谷界隈の会場でミーティングだったが、土曜日なので人出も多く、賑やかだった。

3時頃に仕事は終わり、帰りがけに歯医者に寄って帰宅。今日の昼はいつもよりもお腹が空いていたので同僚と会場そばの「いきなりステーキ」に行ったのだが、一番小さな300gのステーキでも自分にはかなりの量。立って食べる方がお腹に入ると感じるものの、最後の一切れを食べる頃にはけっこうしんどかった。味は良いし、その割に高くもないが、頻繁には来れないかな。自分よりも年上で通算100kg以上食べている人を知っているが、自分で挑むとその怪物ぶりがよくわかる(笑)。

そんなことで家に帰っても食欲がなく、夕飯の代わりにフルーツを食べておしまい。さっそくオーディオルームに引きこもって音楽を聴くことにした。

マイケル・ティルソン・トーマスがサンフランシスコ響の音楽監督になってから今年で23年目。自分がクラシックを聴き始めた頃にはまだ30台だったMTTがもう73歳というのにも驚くが、その後の3分の2以上の時間をずっとサンフランシスコ響と過ごしているのは大したものだと思う。MTTとサンフランシスコ響の自主制作はその手の取組の中でも早い時期から始まっていると思うが、デジタル配信も含め、時代を先取りして成功を収めているようなので、音楽の才能だけでなくビジネスにも長けているんだろう。それでいて、いつまでも自然体で嫌味を感じさせないところも稀有な存在と感じる。

MTTとサンフランシスコ響のマーラーシリーズは2008年録音の8番で完結して全集も発売されているが、オールSACDという点は魅力的ながら値段が高くてなかなか触手が伸びなかった。17枚組の全集が2万円台というのは最近では例を見ない。なので、中古を見つけてぼちぼち集めようと思って最初に見つけたのが「巨人」。「9.11」直後に収録されている。当時を思い返すといくら西海岸とは言え、まだかなりの動揺が残っていたであろうタイミングでの録音だが、その事実を知らなければ演奏からはそういう特殊な緊張感のようなものは聴きとれない。

ライブ録音とは言え複数の日にちにまたがっているので、それなりに編集されているだろうが、それを差し引いてもこれは実にきめ細かく彫琢された美しい演奏である。透明感の高い録音がさらにそういう印象を強めている。冒頭からとても自然に音楽が流れているように聴こえて要所要所でけっこう大胆なテンポの変化がある。バーンスタインと違ってイメージ的に濃い口の演奏が浮かばないMTTだが、マーラーを指揮すると彼の中のユダヤの血もまた騒ぐのだろうか。それにしても、こういう良い録音を聴くとサラウンドチャンネルが聴いてみたくなるなあ。

R・シュトラウス 家庭交響曲 : カラヤン

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春先に発売する新製品の社員トレーニングがあったので昨日は休日出勤だった。その代わりに今日はお休み。昨日は今日の天気が信じられないほど暖かい一日で、帰る頃には寒くなると思ったのでマフラーをしてコートを着て行ったのだが、行きの電車の中は汗ばむほどの暑さだった。トレーニングは社外だったので東京駅で乗り換えて東海道線に乗ったのだが、日曜日の午前中の車内は乗っている人の大半がお休みモード。小さい子供もたくさん乗っていてどこかへお出かけの様子である。平日と比べてのどかで微笑ましい。

打って変わって今日は朝から気温も低く、曇り空。午後からは予報どおり雪になった。この時期の雪と言うと四年前のドカ雪を思い出す。あの時はいつも通りそのうち降りやむだろうと思っていた雪が全然止まず、我が家も含めてこの辺りは大きな被害が出た。今日の雪はそこまでの勢いはなさそうだが、油断は禁物だ。今回は大きな混乱がありませんように。

天気が悪いことはわかっていたので今日は朝からのんびりオーディオルームで過ごした。修理後、聴く機会の増えたTD124をもう少しマシな場所に置くべく、いわゆるワイヤーラックをガラスラックの横に並べることにした。オーディオ的には百害あって一利なしくらいの勢いで否定されているワイヤーラックだが、個人的には棚板の水平さえ確保できれば特に問題を感じたことはない。ワイヤーラックの方が背が少し低いのでウェルフロートボードを下に敷いたORBEをそちらに置いてTD124と入れ替える。こうすると3台のプレーヤーの背の高さがだいたい揃って見た目に良い感じである。

プレーヤーの調整が終わったので、次にSONYのSCD‐XE800という廉価版SACDプレーヤーとアンプの間にライントランスを入れることにした。ライントランスと言うとウェスタンやピアレス、ALTECといったメーカーのトランスをケーシングしたヴィンテージものか、CD時代以降に発売されたマランツやクリプトンのものが有名だが、僕が持っているのはZAIKAのZLT-55Aというもの。ライントランスの効果はネット上でも毀誉褒貶入り混じっていて、一度使ったら手放せないと言う人から音域を狭めて歪ませるだけと言う人まで色々である。これは一度自分で試してみないといけないと思ってずいぶん前に手に入れたのだが、そのままになっていた。

SCD-XE800は2010年に発売されたSACDプレーヤーの末弟である。定価4万円を切るエントリー機で、おそらくSACDを普及させるための切り札だったと思うが、さして売れなかったに違いない。自分が買った時にはすでに生産完了品で確か1万円台だった。安いプレーヤーだから安っぽい音がするかと言うと、そこはデジタルの強み。正直言って投資対効果はもの凄く高い。もちろん、定価40万円のSACDプレーヤーの方が良い音だろうが、これでも真剣に音楽を聴く上で特に不満はない。我が家ではSACD専用機になっている。もっとも手持ちのSACDの枚数が少ないので、結局、ほぼオブジェになっているのだが(笑)。

前置きが長~くなってしまった。とにかく実験君である。プレーヤー、ZLT-55A、アンプをそれぞれケーブルで繋ぐだけ。ラックにトランスを独立して置く場所がないのでプレーヤーの天板に直置きした。さてさて、どんな音がするだろうかと思って早速聴いてみたのがカラヤン/BPOの「家庭交響曲」。SACDシングルレイヤー3枚組の中の1枚。

聴いてみるとトランスあるなしでの変化は超微妙。あるなしを瞬間的に切り替えることができないのでケーブルを付けたり外したりしてみたが、「さて?」ってくらいの変化である。何度か繰り返した結果、感覚的にはトランスがある方が音量がほんの少し大きく聞こえるかな。それに音が少し前に出てくるような感じも。。しかし、あくまで微妙。びみょうである。上級者向け(笑)。

まあ、トランスを装着しても特に悪さをしないのは朗報であった。なので、付けっぱなしにして全曲聴いてみた。この演奏を初めて聴いたのはいつ頃だったろうか。自分でアルバムが買えたのはだいぶ後になってからなので、最初はFM放送だっただろうか。演奏を聴くより前に、カタログで見つけて訳分からないネーミングに驚いた記憶がある。

カラヤンはこの録音の前後数年しかこの曲を演奏しなかったようだが、そういう同様の例に漏れず、カラヤンの指揮とBPOの演奏は素晴らしい。特に後半、曲が大きく盛り上がって畳みかけていくところなんて、セッション録音なのにライブのような勢いを感じる演奏である。フィナーレは何度聴いても軽く震えが来るような凄演だ。金管も縦のラインも多少破綻しているが、そんなことお構いなしと言った感じ。最新録音に比べるとダイナミクスに難があって混濁するし、ホールトーンとの兼ね合いかモヤモヤ感が強い。パリで録音されたこの演奏、なるほどミュンシュ/パリ管のEMI録音を思い出す。同じホールで録られていて、雰囲気が似ている。名盤。

ストラヴィンスキー「春の祭典」 : ロト

ロトストラヴィンスキー

「春の祭典」を初演当時の楽器と奏法で再現したというロト/レ・シエクルの録音。2014年度のレコード・アカデミー賞を受賞している。そもそもストラヴィンスキーの作品が初演時には現在と異なる楽器を想定していたという事実が驚きだった。考えてみれば確かにすでに100年以上前の出来事ではあるが、ちょうど中間に当たる60年代の演奏は楽器も奏法も現在とさほど変わらないような気がする。管弦楽はどこかで歩みを止めてしまったのだろうか。

この演奏、最初に知ったのはakifuyu102さんのサイト(「音楽いろいろ鑑賞日記」)だったと思うのだが、遅ればせながらCDを入手。HMVのサイトを見ると最初のファゴットから驚愕なんて書いてあるもんだから、どれだけ違うのだろうと思って聴きだしたのだが、出てきた音は期待過剰で肩透かし。響きが素朴な感じはするものの極端な違いはない。聴き続けていくとなるほど管楽器も弦楽器も響きが透明で全体に軽やか。「春の祭典」に少し「プルチネルラ」をブレンドしましたみたいな感じ。

映像を見れば印象もずいぶん違うが、この録音、そうした違いを楽しむよりもロト/レ・シエクルの演奏そのものが実に素晴らしい。管楽器はところどころスコア通りに吹くこと自体難しそうに聞こえるが、快速なパッセージ見事にこなしているし、ノン・ヴィヴラートの弦はモダン楽器以上に妖しい雰囲気を醸し出している。ライブ録音だけに全体を通じてスリリングな緊張感が漲っていて全曲あっという間である。とても良い演奏。

マーラー交響曲第9番 : バーンスタイン

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マーラーの交響曲の中で9番が一番好きなので、この曲についてはもう何度も取り上げているが、その中で以前記述したことを今日は修正したい。

バーンスタインの9番にはNYP、BPO、ACO、IPOと4種類の録音がある。その中で一番最近リリースされたイスラエル・フィルとのライブ録音を聴いた時に書いた記事の中で、有名なBPOとのライブ盤を一言で言えば「イマイチ」と書いたのだが、今日、限定盤として販売されているSACDバージョンを聴いたところ、印象がガラッと変わってしまった。

まず、このバージョン、おそらく今までとは違うマスタリングだと思う。もちろん、SACDなのでDSD化されているが、それより重要なのは従来盤に比較してはるかにライブ感がそのまま収録されている点である。冒頭から聴衆ノイズのレベルが高い。一方、楽器の音は手持ちのCDに比べてダイレクト感が減っている。CDの編集の時にはオーケストラの音圧を高めて相対的に聴衆ノイズを減らしていたのだろうか。また、従来のCDでも聞こえたバーンスタインの声がより鮮明に聞こえる。それはオケに対する指示に聞こえることもあるし、ここ一番という時に唸り声だったり、あるいはメロディを口ずさむような声だったりいろいろだが、CDの時より存在感が大きい。

結果的に、このSACDからはバーンスタインとBPOの世紀の一期一会という雰囲気がビンビンと伝わってきた。不思議なもので、ノイズが多いにも関わらず、こちらの方がずっと演奏に没頭できるし、第一楽章からこんなに緊張感漲る演奏だったかと驚く。結構退屈してしまうことの多い中間楽章も手を変え品を変え変幻自在の音楽だし、何と言っても最高なのは最終楽章。バーンスタインの唸り声に続いて弦楽器が総奏するところなんてまさに鳥肌が立つ。確かにこれは良い演奏だ。

ショスタコーヴィチ交響曲第10番 : インバル

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インバルは若い頃すでにフランクフルト放送響と組んでブルックナーとマーラー、さらにウィーン響と組んでショスタコーヴィチの交響曲全集を録音している。大曲目白押しのこの3人の交響曲全集をすべて録音した指揮者というだけでも珍しい(というか唯一ではなかろうか。(とこの記事を書いた時に思ったのだが、ハイティンクもそうだった。。))というのに、都響とチェコフィルを指揮して再度マーラー全集を録音した上、最近、都響単独で実に3回目の全集を完成した。都響とはブルックナーの交響曲も録音を重ねているし、実に精力的である。

都響とのショスタコーヴィチは4番の演奏がレコードアカデミー賞を受賞するなど高い評価を受けている。4番はウィーン響との演奏を持っていて気に入っているものだからまだ都響との演奏は聴いたことがなかった。が、今日、都響との10番を聴いたところ、これが確かに優れた演奏だったので、近々、4番も買おうと思う。

先に結論を書いてしまったが、都響とインバルの演奏はこの曲の魅力を余すところなく存分に描き出している。この演奏に聴く都響の技術の高さにも驚かされた。指揮者の指示に一糸乱れることなく万全のアンサンブルで対応している。正直、こんなに上手なオーケストラだったとは知らなかった。ダイレクトカット盤を販売したり同じ演奏のワンマイク録音盤を併売したりとオーディオ的なところに強いこだわりを持つExtonレーベルだけに録音も素晴らしい。これは名盤である。

シベリウス交響曲第1番、第4番 : デイヴィス

先週から悪化した風邪がなかなか治らない。まとめて何日か安静にしていればすぐに治りそうなのだが、そういう時に限って仕事の予定が込み合っていたりして思うように行かない。体調に不安を感じつつ、今週はちょっと久しぶりに大阪出張に出かけた。羽田を離陸後しばらくしたら右側に富士山が綺麗に見えた。

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富士山も見事な雪化粧だったが、大阪も思った以上に寒かった。天気は良かったものの風が冷たい。二日間あちこちと顧客訪問しているうちに恐れていたとおりすっかり風邪をぶり返してしまったようだ。ということで今週末は外出を控えて睡眠補給と体力回復に努めることにした。

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今日はいつもよりずいぶんゆっくり起きた後、のんびりと音楽鑑賞と読書をしながら一日を過ごした。何枚かCDを聴いたがその中で最も印象に残ったのがデイヴィス/LSOによるシベリウスの交響曲第1番と第4番。デイヴィス/LSOにはセッション録音の全集もあるが、これは2006年と2008年に行われたライブを収録したもの。

デイヴィス/LSOのシベリウスは90年代のセッション録音も素晴らしい。その前のBSOとの演奏も含めてこの人のシベリウスに外れなしである。第1番も第4番も悠揚としたテンポの中、スケールの大きな演奏が展開される。すでに80歳前後の録音になるが、演奏に弛みは一切ない。

音楽のツボを押さえた演奏で盛り上がるところは盛大に盛り上がる。金管も打楽器もなかなかの迫力だが、最強音の後に続く静かなパッセージの美しさがこの演奏をとても上品なものに仕上げている。名盤。

R・シュトラウス「アルプス交響曲」 : ハイティンク

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先日のメータ盤に続いてハイティンク/LSOによる「アルプス交響曲」を聴いた。LSO自主制作盤はゲルギエフのマーラーやコリン・デイヴィスのシベリウス等、何枚か所有しているが、演奏・録音ともに優れているものが多い。今のシステムでは聞けないのだが5.1ch録音も収録されている割には価格も手ごろ。アプローチが異なるとはいえ、BPOもぜひ見習ってほしい。

この録音が行われた段階ですでに80歳に手が届きそうなハイティンクであるが、演奏はもう見事としか言いようがない。若い頃の録音に比べれば多少テンポが落ちていると思うが、高齢化に伴う緩みではなく、まさに円熟の為せる業だと思う。不要なデフォルメは一切なく、淡々とした指揮であるが、音楽は自然に盛り上がる。実に感動的。録音も良い。

R・シュトラウス「ドン・キホーテ」 : カラヤン

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カラヤンがBPOとEMIに録音したR・シュトラウスの管弦楽曲をまとめた3枚組のSACDボックスセット。いずれもシングルレイヤーの限定盤である。カラヤンのR・シュトラウス録音は何種類か存在するが「家庭交響曲」はこの録音しかない。「家庭交響曲」の演奏をSACDで聴きたいがためにこのボックスセットを買ったようなものだ。

せっかく買ったのだが、シングルレイヤーなのでSACDプレーヤーでしか聴けない。最近はずっとPitRacerを聴いててSACDは聞かなかったのだが、今朝、ちょっと動作に気になる点があったPitRacerを点検に出したので、これを機会に今日はたまっているSACDをSCD-DR1で聴くことにした。

最初に聴いたのが「ドン・キホーテ」だったのだが、カラヤン/ロストロポーヴィチ/BPOの演奏を最新リマスタリングされたSACDで聴くというのは何とも贅沢で「悦楽」といった感じである。

カラヤンの「ドン・キホーテ」には古いフルニエとの演奏もあり、節度があって品の良いそちらを推す人も多いと思うが、こっちの演奏は超大物揃いの一大娯楽作品という感じの仕上がりで聴いてて実に面白く楽しい。R・シュトラウスの豪華なオーケストレーションを堪能するのには最高の一枚だと思う。名盤。

ブラームス クラリネット五重奏曲 : 東京カルテット

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東京クァルテットにクラリネットのジョン・マナシーを加えたブラームスのクラリネット五重奏曲は2011年の録音。

以前、シューベルトの弦楽五重奏曲を聴いた時もそう感じたが、東京クァルテットの演奏はとても上品で、はかない旋律を慈しむように優しく奏でる。クラリネットのマナシーは写真ではまだ若い奏者に見えるが、四重奏に合わせてか、声高に主張することなく落ち着いた演奏を聴かせてくれる。

組み合わせのピアノ五重奏曲ともども静かにじっくりと聴くのにふさわしい素敵な演奏だ。一つ一つの楽器を強調しない自然な録音も好印象。
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