Project "The Classic"

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久しぶりにアナログ機器の話。写真はオーストリアのプロジェクト・オーディオ・システムズから25周年記念として発売された「The Classic」である。Projectのレコードプレーヤーはかなりの種類が日本に輸入されていたが、いつの間にか代理店が変わっていた。現在の代理店はディーアンドエムホールディングス。つまりDENONとMarantzの輸入部門が取り扱っている。

それにしてもこのルックス、トーレンスかLINNかと見間違う。だからClassicなのかな。最初に写真を目にした時には「え?」と思ったが、まあ、でもカッコいいからいいか。

このところ新しいプレーヤーが次々と登場しているが、ハイエンドかエントリー向けか両極端の製品ばかりで、良いなあと思う製品は総じて高い。高過ぎ。と思ってたところ、このClassicは実売12万円くらいである。もちろん、12万円は安くない。しかし、シンプルなベルトドライブに音の良さそうなアームが付いてこの値段は相場的にはお買い得じゃなかろうか。と思う。

これ以上、レコードプレーヤーを買うことはないが、仮にこれから新しいプレーヤーを選ぶのであれば、有力候補である。シェル一体型でカートリッジ交換は頻繁にできないので、気に入ったカートリッジを一つ付けて後はひたすらレコードを聴く。余計な寄り道、遠回りをしないでアナログが楽しめそう。って言っても、今、そう思えるのは寄り道、遠回りをしたからなんだけどね。そこらへんがオーディオの難しいところである。シンプルで長く使える製品に辿り着けるまでが長い。

いくつかこの製品のレビュー記事を読んだが、判でついたように「カートリッジ交換の難易度が高いので、自分なら気に入ったMMカートリッジをつけっぱなしにして針交換する。」と書いているのが可笑しい。代理店にそう言うよう、お願いされているのかな?

中秋の名月

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七味とうがらしさんからのコメントで今日が十五夜だと教えていただいた。ありがとうございますm(__)m

日本海側は残念ながら雨模様と言うことだったが、早速、窓の外を見ると少し霞んでいるものの、お月様が見えた。急いで撮った写真がこれである。カメラの望遠が足りず、かなり小さめの被写体を編集したのであまり鮮明ではないが。。

今日は関東はけっこう寒かった。窓を開けるともう空気は秋を通り越して、早々と冬支度を始めているようだ。

シベリウス交響曲第1番

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久しぶりにカラヤンのシベリウスを聴いてみた。EMI(ワーナー)のリマスタリングシリーズの1枚で、交響曲1番と6番がカップリングされている。最新の名曲名盤500を見てもこの演奏の評価はカラヤンにしてはイマイチである。有名過ぎて、なんだかんだ演奏に文句を言われることが多いカラヤンだが、とは言え、こうした名曲名盤的なところではほぼ必ず上位に顔を見せるのが常なので、シベリウスの低評価は珍しい。

この曲、DGの旧録音にはなくカラヤン唯一の録音である。演奏はかなりドラマチック。第一楽章から弦楽器も管楽器もかなりの勢いで飛ばしているし、そこにある時は遠雷のごとく、ある時は落雷のごとく、ティンパニが乱れ打ちである。シベリウスの音楽に清澄な北欧の空気を求めるとがっかりするかも。ちなみにこのティンパニの大活躍は第二楽章以降も続く。

81年録音で初出時は間違いなくデジタル録音を謳っていた(ジャケットを覚えている)のだが、ライナーノーツにはADDとあり、一方、外箱にはADD/DDDと表記されている。詳しい録音の解説はなく、何が正しいのか判然としない。はっきりしているのは2014年にリマスタリングを受けていることで、実際、このCDを聴く限り、巷間言われるほどひどい録音ではない。とは言え、DECCAのような抜けの良さとはぜんぜん違って、何やら粘り濃くて切れが悪く、見通しもやや不良である。加えて、ショルティのブルックナー6番を彷彿させるようなティンパニの乱打。それらがすべて相まって個性的なアルバムを作り上げている。この演奏、僕はとても好きである(笑)。

ショスタコーヴィチ交響曲第8番 : ネルソンス

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今日は有給休暇をもらってゴルフに行ってきた。また、年末でクローズしてしまう例のコースである。昨日、ふいに思い立って、ネットで一人予約を申し込んだのだが、月曜日だったせいか僕以外に誰も申し込まず、予約がキャンセルされてしまった。電話してもダメなら有給休暇は延期して会社に行こうと思ったのだが、あっけなく受け付けてくれた。

と言うことで、お盆休み以来の完全一人プレー\(^_^)/。8時半スタートでスループレーだったのでお昼前にはラウンド終了。怒られるかもしれないが、毎ホール、最初から最後までボール二つ交互に打って回ってこの時間である。それに比べて週末のゴルフの時間のかかること。。本来、ゴルフは気が向いた時に気軽にできるスポーツなのに。かえすがえす、このコースがクローズするのは惜しい。が、それも止むを得ないかな。今日も数えるほどの組しか回っていなかったし、回っているのはみな一人プレーかツーサムばかり。これではスタッフの人件費も出ない。

そのまま家に帰ってちょっと遅めの昼食の後、風呂に入ってからしばらく仕事のメールをチェック。今日はいつもに比べて急ぎの案件も少なく、小一時間で終了。さて音楽を聴こうと取り出したCDがネルソンス/ボストン響のショスタコーヴィチ交響曲第8番。5番、8番、9番が二枚組のCDに収められている。ネルソンス/ボストン響のショスタコーヴィチは10番もとても良い演奏だったが、あれはグラミー賞を取ったらしい。

8番を聴く前にカップリングの「ハムレット」組曲が始まる。10番の時もそう思ったが、このシリーズは録音が実に素晴らしい。非常にステージが広く、だからと言ってステレオ感を強調し過ぎて違和感を感じさせることもない。ライブ録音だが、聴衆ノイズは皆無である。そうなるとノイズリダクションで抜けが悪くなりそうなものだが、それも感じさせない。明晰な録音であるが、デッカと違って空気はもう少しウエットな感じ。DGの録音に感心したことはあまりないが、これは例外的に良いと思った。

肝心の演奏もとても好印象である。オーケストラの響きは十分に厚みがあるし、管楽器も万全だが、いたずらにオーケストラの機能を見せつけるような演奏ではなく、とてもデリケートに演奏がコントロールされている。決して迫力に乏しいわけではないが、8番に破壊的な演奏を求めたい人にはちょっと不満かもしれない。しかし、まだネルソンスは40歳にもなっていないはずだが、それを考えると驚きの成熟した音楽だ。若くしてこういう音楽造りだと、将来、どんな風に進化するのだろうか?

Magnepan MG1.7

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これまでESL63とApogee Stageを使って平面スピーカーならではの音にとても満足していたのだが、いずれも古い中古を買ったこともあって耐久性に難ありだった。ESLは使用しているうちにフィルムから異音がして何度か修理したし、Stageは修理するまでには至らなかったが特定の低音域でビビり音がした。

Apogeeはスピーカーから撤退してしまったが、ESLは今でも現役である。が、現行品は安い(小さい)方の2812でも200万円(!)もする。最近、一代前の高い(大きい)方のモデルである2905の中古を立て続けに見かけたが、それでも5~60万円である。Quadは十数年前に中国資本となったことで新規投資が活発になったようで、2905(2805)はそれ以前のものより見るからに丈夫そうな外見になったが、肝心の本体の耐久性はさほど変わらないのだろう、オーディオショップに並ぶ中古品は修理を受けている物が多い。

なんとなく使い始めた平面型スピーカーだったが、大きなスピーカー(というか衝立)から音が出ているとは思えない自然な音の出方や軽々と空中に漂う音がすごく気に入っている。なので、Quad、Apogeeと並んで平面スピーカーの雄として知られるマグネパンのスピーカーはいつか聴いてみたいと思っていた。

と思いつつ、今までなかなかチャンスがなかったのだが、とあるショップに中古でMG1.7が並んでいるのを発見。予約して試聴させてもらった。

Magnepanは1969年にアメリカで創設されたメーカーで、創設以来、脈々と平面型スピーカーを販売している。MG1.7は本国では真ん中くらいのラインナップで3ウェイのクワジリボンと呼ばれる発音体を持ったスピーカーである。この上のモデルはピュアリボンと言われているので構造が違うのだろうが、技術的なことはよくわからない(笑)。ちなみに本国ではMG1.7がペアで2000ドル、その上のMG3.7は5000ドルを超える。値段を見る限り、きっと別モノなんだろう。

ネットでスペックは承知していたが、初めて見た実物は大きかった。幅50cmはともかく、高さ1m60㎝と言うのはなかなかのものである。パッと見、小さな部屋には無理かなと思ったが、本体の奥行きが5㎝しかないので奥行きが増えた現行Quadより取り回しは良い。MG1.7は直立なので、傾斜しているStageに比べても占有床面積は小さい。

これだけ高さのあるスピーカーのかなりの部分を使って音を出すので、やたら大きな音像になりそうな気がするのだが、実際、試聴させてもらうと普通のスピーカーと同じように耳の高さ付近に音が像を結ぶ。ESLやApogee、それに例えばマッキントッシュの高級スピーカーのようにたくさんのユニットが柱状に並んだスピーカーでも同じことだが、考えてみるとこれって不思議である。

スピーカーに近づくとやはりスピーカー全面から音が出ているし、内側からスーパーツィーター、ツィーター、ミッド/ウーファー相当のクワジリボンが上から下まで1mくらいの長さで並んでいるのに、オーケストラものを聴けばちゃんとステージ上の配置で音が聞こえる。そう聞こえなくちゃ話にならないが、でもなんで?

答えはよくわからないが、いずれにしても初めて聴いたMG1.7の音は一言で言って素晴らしかった。記憶との比較になってしまうが、Apogeeよりも落ち着いた音がした。これまた記憶で言えば、Quadの音の方が厚みがあるように感じたが、Magnepanの清潔な音も良い。ESL、Stageよりも表面積は大きいが、低音はMG1.7が一番抑制的だった。が、これは組合せによっても違うだろうし、我が家にあった中古は経年変化で低音が出やすかった可能性も否定できない。家での配置を考えて両スピーカーの間も、スピーカーから視聴位置までの距離も2m弱とかなり近接した状態で聴かせてもらったが、こんな背の高いスピーカーなのに聴いてて違和感は感じなかった。やっぱり平面スピーカーって良いなあと再確認である。

祝 1,000投目

内輪ネタで恐縮ですが、ブログ開設以来、これがちょうど1,000回目の更新になります。

2013年3月28日に始めて今日で4年半、今日が1649日目なので、平均するとちょうと5日間で3本くらいのペース。開設当初、2013年の月間23本ペースに比べると今年はこれまで月間17本程度なのではっきりと更新ペースは落ちているものの、正直、一つのことをこんなに長く続けた経験のない怠け者なので、自分を褒めてあげたい気持ちです(笑)。

こうしてブログを残してみると、振り返った時に当時のことがいろいろ思い出せて便利ですね。今後も日記代わりにぼちぼち更新していきます。

ここまで続けられたのもこのブログに遊びに来てコメントを残していただける皆さんのおかげです。大した中身はありませんが、これからも引き続きよろしくお願いいたします。

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 : フランソワ/ロヴィツキ

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ブログを始めて良かったと思うことの一つに自分の聴く音楽の幅が広がったことがある。中学生の頃以来、クラシック音楽がずっと好きだが、一つの曲が好きになるとそればっかり聴くことが多かったので、良く聴く作曲家、良く聴くジャンルはかなり限定的だった。ブログを始めて、だんだんこのブログに遊びに来てくれる人が増えて、自分もそうした方々のブログに遊びに行くと皆さん実にいろいろな曲を聴いてらっしゃる。刺激を受けて自分もその曲を聴いてみる。すると新しい発見がある。食わず嫌いが少しだけ治ってきた。出不精で人付き合いの悪い人間にとってネットの世界の恩恵は大きい。

先日、辻井伸行さんの映像をきっかけにワイセンベルクのCDを聴いたプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。最近、unagiさんのブログでユジャ・ワンとアルゲリッチの映像を観て、見るだけで腕が痙攣しそうなフィナーレの熱い演奏に思わず興奮。また、この曲を聴きたくなったところに見つけたのがこの中古レコード。数あるピアノ協奏曲の中でも腕達者の猛者が競い合うイメージのこの曲にフランソワと言うのが面白い。

聴いてみるとアルゲリッチの快刀乱麻とはまったく違うコクと味わいの演奏である。穏やかなテンポで進むが、鈍重な感じはなく、ニュアンス豊かなフランソワのピアノにロヴィツキ/フィルハーモニア管の合わせも良く、なかなか洒落ている。63年の録音だが、ピアノを真正面に据えてフランソワ中心の録音は聴きやすくて悪くない。こういうプロコフィエフも良い。

ハイドン交響曲第93番 : アバド

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気が付けば9月も最終日。1年の4分の3が早くも終了である。それにしても異動後9か月も経ってしまったのか。。9月末時点で目標達成率にギリギリ届かずの状況だが、とにかく月曜日から頑張って気持ち良く年末を迎えたいところである。

今日、今年に入って3回動かなくなったこの部屋のエアコンをとうとう交換してもらった。壁の中に隠したオリジナルの配管を活かすか、この際、今後の工事が簡単な位置にエアコンを移設するか少々迷ったのだが、結局、オリジナル配管を活かすことにした。住宅メーカーに連絡して工事業者を紹介してもらう。エアコン代、工賃とも一生懸命探せばもっと安いところがあるに違いないが、10年単位で使用するものだし、安心を選択することにした。良い日差しで日中暑かったので、早速、交換したばかりの新しいエアコンを稼働させたところ、まずその静かさにびっくり。室内機だけでなく室外機もだいぶ静かである。外から見たらほとんど変わらないが、中身はずいぶん進歩しているようだ。こういう生活家電製品の進化に比べるとオーディオの進化はずいぶん緩やかな気がする。半世紀前の機械から最新機器より良い音がしても驚かないのだから。

アバド/ヨーロッパ室内管のハイドンはロンドンセットの中から7曲と協奏交響曲の計8曲しか残されなかった。(「驚愕」、95番、97番、99番、「ロンドン」がない。)もともと全集化を考えていたわけではないそうだが、93番を始めとして残った演奏を聴くと、いかにも指揮者とオーケストラが演奏を楽しんでいる様子が伝わる好演なので、せめてロンドンセットが完成していればなあと思う。オーケストラの自発性を引き出すことにかけてはぴか一のアバドとハイドンの親和性はすごく高いと感じるのに残念だ。。

ベートーヴェン交響曲第6番 : マゼール

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この間の日曜日は行きつけのゴルフ場に行ったのだが、その日コースではちょうどクラブ選手権の決勝戦が行われていた。コースは通常営業なので、プレー中、決勝戦の進行を優先させるために待ち合わせすることになる。はたして、僕たちがインコースの半ばに差し掛かったところで決勝戦と3位決定戦の二組に追いつかれた。彼らは朝一番に準決勝で1ラウンドしていて、2ラウンド目である。僕がショートホールのパーパットをミスしてボギーとしたところで二組をパスさせることになった。

二組がプレーする間、競技委員を務めていた支配人と一緒に観戦していたのだが、そのとき、このコースが年末で閉鎖予定であることを聞いた。ハイシーズンの週末でも枠が残っているようなコースだったのでとても重宝していたのだが、こんな状態でよく経営できるなとたびたび思っていたのも事実。夏休みに一人予約したら一人プレーだったのもこのコース。支配人によれば、ここ数年はまったくビジネスにならなかったそうだ。心なしか悲しそうな表情で、閉鎖後、コースは丸ごと太陽光発電所になると教えてくれた。ゴルフ場自体、自然破壊と言われればそれまでだが、コース全体に太陽光パネルが設置されるのはどうなんだろう。。とは言え、ゴルフ場跡地を放置することもできないだろうし。いろいろな意味で残念な話である。。

話は変わって、今週、月曜日は午後から札幌出張だった。夕方5時頃到着したところ、東京に比べて5度は涼しくてとても快適な気候だった。現地で打ち合わせの後、夜は札幌営業所メンバーを中心に会食した。こういう機会、最近はなかなかない。ご当地料理ではなく、カジュアルなイタリアンレストランだったが、適度にお酒も入ってみなご機嫌。おかげで楽しい時間を過ごすことができた。

昨日、帰宅して、マゼールの「田園」を聴いた。古楽器のインマゼールではなく、マゼールである。マゼールの「田園」は若い頃にBPOと録音した演奏もあるが、聴いたのはクリーブランド管との全集の中の一枚である。クリーブランド管の音楽監督を務めていた頃のマゼールが普段、ベートーヴェンをどの程度のレパートリーとしていたのか承知していないが、マゼールとベートーヴェンというのはあまりピンと来ない組み合わせだ。と言っても、コロンビア/CBSの指揮者と言うと、ワルター、セル以外はバーンスタイン、オーマンディ、ブーレーズ、メータとベートーヴェンがレパートリーの核にはならない指揮者ばかりではある(笑)。

なんてことを以前、1番を記事にした時にも書いたのだが、実際、聴いてみると「田園」も意外と良いのだ。マゼール/クリーブランド管の名演というと僕の中では「幻想交響曲」と「英雄の生涯」が筆頭に上がるのだが、ベートーヴェンへのアプローチにも似たものを感じる。スマートで知的なアプローチである。室内楽的というか、楽器の動きがよく見える。暖かい音色で聴いていて心地良い。これはなかなかの名演奏だと思う。

チャイコフスキー交響曲第5番 : ショルティ

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昨日は秋分の日だった。生まれてからもう何十回も「秋分の日」を経験してきたが、その実、何が「秋分」なのかいまだによく分かっていない。確か太陽が赤道の真上を通る日だったような。長い間、「秋分」は昼と夜の時間が等しいと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。多少、昼の方が長いそうな。。

秋分の日は片田舎に暮らす身にとっては「お彼岸」の中日でもある。自分も昨日、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんのお墓参りに行ってきた。ふだんはごく静かなお寺のお墓にはあちこちの家族がやってきてお墓に水をかけ、お花を活けていた。穏やかな気候に線香の匂いが心地よかった。

それにしても、せっかくの祝日が土曜日だと振替休日がないのでちと残念。。カレンダーを見ると昨年は22日木曜日が「秋分」だった。たしか、金曜日に有給休暇をもらって4連休にしたと思うのだが、何をしていたのかまったく記憶にない。。なので、今年はここに書いておこう。秋分の日はお墓参り以外、特に何もせずのんびりしていた、と(笑)。ちなみに来年の秋分の日は23日、日曜日なので3連休である。

昨日、今日とショルティ/シカゴ響のチャイコフスキー交響曲第5番を聴いた。ショルティはこの曲をシカゴ響と2回録音している。シカゴ響の音楽監督に就任する前に録音していた曲をシカゴ響と再録する例は多いが、シカゴ響と録音した曲を後年、再録した曲と言うのはそれほど多くない。ベートーヴェンの交響曲全集、マーラーの5番、幻想交響曲、ドビュッシーの「海」、それにこの曲がその例に当たるが、たくさんの曲を何度も録音したカラヤンに比べれば、意外と思うほど少ない。再録もスタジオ録音となるとさらにその数は少なく、ベートーヴェンとこの曲くらいではなかろうか。

そこまでして録り直したチャイコフスキーの5番である。75年録音と87年録音の間にはどんな違いがあるのかと大いなる興味を持って二日間聴いてみたのだが、一言でいうと、本質というか、音楽の造り方はまったく変わらない(笑)。細かいことを言えば、87年録音は75年録音に比べてもう少し即興性と言うか、フレージングの自由度合いが高いとか、弦がもっとしなやかであるとか、逆に言えば75年録音の方がグリップが効いているとかは言えると思うが、二つの演奏を聴き終えての感想はほぼ同じだった。

一つ大きく違うのは演奏時間である。よくある巨匠の晩年とは真逆で、75歳のショルティのテンポは63歳のショルティを大幅に上回っている。面白いことに調べてみるとこれはベートーヴェンでもまったく同じ。いずれも旧録音はメジナ寺院かイリノイ大学で、新録は新オーケストラホール。デッドなオーケストラホールの方がテンポが速いわけだが、となるとショルティにとって、ベートーヴェンとこの曲の旧録のテンポは妥協の産物だったのだろうか?なかなか興味深いのだが、真相は藪の中である。

ところで、念のため付け加えれば、チャイコフスキーの5番、二つとも名演である。ショルティ嫌いの方、または、旧ソ連以外チャイコでない的な方でなければこの演奏はacceptableだろうと思う。
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