DSDで聴くBLUE NOTE

DSDブルーノート

今日は日曜日にも関わらず午後ミーティングがって休日出勤だった。のんびり支度して昼前に家を出た時は小春日和という感じの穏やかな陽気だったのだが、ミーティングが終わって建物の外に出るとずいぶん肌寒くなっていた。帰宅する頃には北風が冷たかった。この様子だと日本海側はまた雪だろう。今年の冬は寒いなぁ。

さて、個人的にはすっかり頭痛の原因となったPCオーディオだが、久しぶりに取り組んでみていろいろ勉強にはなった。音楽ジャンルを問わずハイレゾ音源もずいぶん充実してきている。確かにクリック一つですぐにダウンロードできるのは魅力的だ。今どき、CDを買うにしても店に行く必要はないし、通販なら在庫さえあれば翌日に届くことが珍しくないが、それにしてもダウンロードにはかなわない。ファイルサイズが多少大きくて重いと言ってもせいぜい十数分で手元に届くのだから。嵩張らないし、コピーも簡単だし、音も良い。インフラが整備されて使い勝手が良くなっているので昔に比べてデメリットは少ない。

利便性が高い一方で、このところの価格破壊の進んだCDに馴れてしまったせいか、ダウンロード音源の価格がけっこう高いのには驚いた。曲単位で購入する人は気にならないかもしれないが、アルバム単位で価格を比較すると圧縮音源よりもCDの方がずっと安かったりする。時間さえあれば、CDを買ってリッピングした後で中古で売る方がはるかに得である。ハイレゾ音源となるとデビュー当初のCD並みの価格である。これがたくさん売れるのであればSACDはなぜ売れなかったのだろうか?携帯性がないから?でも、ハイレゾ音源を携帯するユーザーってどのくらいいるのだろうか?よくわからない。

今回、ハイレゾの中でもDSD音源というのがどんなものなのか興味があって、何か試しに聴いてみようと思ったのだが、なかなかの価格に二の足を踏んでしまった。で、見つけたのが「DSDで聴くBLUE NOTE」。ブルーノートの往年の名盤をDSD化したシリーズが出ているらしく、言ってみればそのシリーズのサンプラーである。サンプラーと言っても2,760円もする。目に見えない、手に取れないデータだと言うのに(笑)。でも20曲、2時間半も収録されているし、なんちゃってジャズファンの僕にも優しい超有名曲のコンピレーション。おそらくこれを聴いてシリーズを集めるきっかけにしようということだろうが、僕にはこれ一枚で十分である。実は、まだ聴けていないので音のことはまた今度。

モーツァルト交響曲第36番「リンツ」 : カザルス

カザルスモーツァルト

このところCDをリッピングしたり、いわゆるハイレゾファイルをダウンロードしたデータファイルの再生を試みているのだが、これが思った以上に音が良い。CDをプレーヤーで聴いている時も定位や音場に不満を感じていたわけではないのだが、ファイルで再生するとそれ以上にスピーカーからの音離れが良かったりして時々ハッとする。

問題は、なまじ音が良いのでどうしてもあれこれ設定やら構成やらを弄りたくなってしまうところ。普通にファイルを生成して使い勝手の良いアプリケーションの基本設定のまま聴いていればいいのだが、性格的にそうしていられない。いつの間にか音楽を聴いている時間よりコンピューターと格闘している時間の方が長くなってしまう。本末転倒である。そうこうして、ほとほと疲れてきた。目が疲れて肩が凝り、そのうち軽く頭痛もしてきた。と言うことで、PCオーディオ中止。前もこういうことあったな(笑)。

そんな感じで聴いたのがカザルス/プエルトリコ・カザルス音楽祭管弦楽団の演奏するモーツァルトの「リンツ」。借りてきたジャケット写真は後期6大交響曲のCDのもので、実際に聴いたのは「ハフナー」と組まれたLPである。6大交響曲のうち「リンツ」だけが59年と録音が古く、オケの名前も違う。どっちも音楽祭のためのオーケストラなので奏者は一緒なのかもしれないが良くわからない。

以前、カザルスの指揮した38番のことを記事にしたが、「リンツ」も朴訥としてものすごく温かい演奏である。LPで持っている4曲の中で僕はこの演奏が一番好きだ。最初に聴いた時、プレーヤーの回転数が狂ったかと思ったほどゆっくりとしたテンポで始まる第1楽章から最後まで聴き手を引き付けて放さない。素人目にも上手なオケではないと思うし、デッドで少々ささくれた録音だが、つるっとしたハイレゾファイルとは180度反対の生成りの感覚で味わい深い。疲れを癒してくれる素晴らしい演奏だと思う。

ベートーヴェン交響曲第2番 : バレンボイム

バレンボイムベートーヴェン

今日はのんびりブログを書いている時間がないので簡潔に書こうと思う。

R・シュトラウスでは正直ちょっとがっかりしたバレンボイムだが、シュターツカペレ・ベルリンと組んだベートーヴェンの交響曲は今のところ実に良い感じである。1番、2番、6番と聴いてみたが、どの曲もしっかりとした構成の中、溌剌と勢いもある。ティンパニなんて結構強く叩かせているが、オケの性格もあってか派手な感じがしない。これはなかなかの演奏だと思う。「英雄」「運命」「合唱」といった超メジャー曲でどんな個性が聴けるか期待させられる演奏だった。

このボックスセット、6枚組で1,800円くらいだった。99年の録音なのでさほど古くないのにやたら安い(のではなかろうか。)。やっぱり人気ないのかなあ。

R・シュトラウス 家庭交響曲 : ケンペ

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今日も終日家で静養。結局、この土日は歯医者に行った以外、一歩も外に出なかった。。せっかくの休みなのになんともったいないと思ったり、体調も回復したことだし、たまにはこういう週末があっても良いと思ったり。どっちにしても明日からまた仕事と言う事実にブルーである。

昨日のバレンボイムのR・シュトラウスがもう一つしっくりこなかったので、今日はケンペ/シュターツカペレ・ドレスデンの演奏を聴いた。ただし、聴いたのは「ドン・キホーテ」でも「アルプス交響曲」でもなくて「家庭交響曲」。

ケンペのR・シュトラウス集は70年代前半に完成されている。特に「アルプス交響曲」や「家庭交響曲」のステレオ録音としては先駆け的存在である。以来、ほぼ半世紀(!)の間にたくさん、他の演奏がリリースされているわけだが、この演奏の完成度の高さはいまだにまったく色あせていないと思う。

全体のバランスが良くてすごく端正な演奏に聞こえるのに、よく聴くと冒頭からフレーズごとに味付けが細かく、そして、濃い。オケはとても上手いし音色がまた良い。熱く盛り上がるフィナーレも感動もの。うん、やっぱりこれは名盤である。

R・シュトラウス アルプス交響曲 : バレンボイム

バレンボイムシカゴボックス

朝起きると昨日よりもだいぶ身体が軽い。幸いなことに回復しているようだ。とは言え、外はひどく寒いし調子に乗ってまた具合が悪くなっても困るので今日は一日家にいることにした。

今日はバレンボイムとシカゴ響がエラートとテルデックに残した録音をまとめたボックスセットというのを聴いてみた。R・シュトラウスのとマーラー、それにシェーンベルクというとても魅力的なラインナップ。クラシックを聴き始めた頃のイメージからするとバレンボイム/シカゴ響の録音がエラートというのはすごく意外に感じてしまう。なんでまたエラート?って感じである。シカゴ響はバレンボイムの音楽監督就任以降もショルティとデッカに録音を残しているので、なおさらそう感じるのだが、このあたりいろいろ事情があるんだろう。

R・シュトラウスのアルバムは「ドン・キホーテ」「英雄の生涯」「アルプス交響曲」がメインでそれぞれにいくつかの交響詩がフィルアップされている。いずれもシカゴ響就任後比較的初期に録音されたものである。90年代は仕事が忙しくて個人的にもっとも音楽を聴く時間がなかった時期に当たるせいか、この頃リリースされたアルバムはジャンル的に良く聴く曲であってもまったく記憶に残っていないものが多いのだが、バレンボイムのR・シュトラウスも今までノーマーク。ま、「名曲名盤500」を見ても基本的にスルーされているので、一般的に人気がないのだろう。

「ドン・キホーテ」から聴き始めたのだが、ショルティ時代のシカゴ響のイメージとはかなり違うものに仕上がっている。懇切丁寧で上品な演奏だが、代償として刺激的な部分が失われているとも言えそう。悪くはないが強く印象に残る演奏ではない、かな。まあ、最初に聴いてう~んと思った演奏がある日突然素晴らしいと思えたりするのは先日聴いたマーラーの9番で体験済みなのでしばらく聴いたら違う感想になるかもしれない。

午後、今度は「アルプス交響曲」を聴いてみた。「ドン・キホーテ」で感じたことがそのまま当てはまる演奏だった(笑)。バレンボイムの解釈もシカゴ響の演奏もこれと言って不満に感じる点はないのだが、では、この演奏を「アルプス交響曲」を聴く時にいの一番に思い出すかと言うとう~んと言う感じ。なんか惜しい。バレンボイムとシカゴ響だったら嵌ればもの凄い録音ができるような気がするのだが。。

Cleopatra's Dream : デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ

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ここ数日体調がパッとしない状況が続いている。熱も咳もないが、ちまたでは隠れインフルエンザというのも流行っているらしい。言われてみれば身体の節々が少々痛い。もしや自分もそれか?今さら遅いような気もするし、実際、だんだん元気になってきてはいるものの、もし、明日も調子が悪いようであれば医者に行こう。

さて、この辺り一円で雪が降った月曜日以降、めっきり寒くなった。毎日、当たり前のように最低気温はマイナスだし、最高気温に比べて数字も大きい。先週までの陽気が嘘のようである。郊外にある我が家ではこの時期気温が零下になるのは普通だが、都心でここまで下がるのは相当久しぶりのようだ。特に風が冷たく、気温以上に肌寒く感じる。まあ、体感温度の方は体調との兼ね合いもあるかもしれないが。。

今日は午後、社外で会議だったので、会社には戻らず直帰した。おかげで昨日に続いて割と早めに帰宅することができた。早めに夕飯を済ませてからしばらくレコードを聴く。TD124に装着しているグランツのアームは標準ウェイトでも11g~28gまでカバーするので、SMEのシェルに付けたV15シリーズからまあまあ重量級のカートリッジまで使えるのだが、やっぱりこの組合せにはM44かSPU-GTが良さそうだ。

ひとしきりレコードを聴いたところで次に聴いたのがデイヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオの「クレオパトラの夢」。たしか横浜のHMVがまだビブレにあった頃に店のレコメンドを見て買ったCDである。「クレオパトラの夢」が好きなので買ってみたのだが、オリジナルとはまた違ってリラックスした演奏と音の良さで長い間の愛聴盤である。

これがヴィーナス・レコードというレーベルのものであることを認識したのはつい最近のことである。「オーディオ・アクセサリー」という雑誌をほぼ毎回買っているのだが、そこで何度かヴィーナス・レコードの記事を読んだ。去年の暮れに発売された直近号でまたこのレーベルの記事があって、25周年記念ボックスセットを発売するという。ふーんと思ってタイトルを眺めていたらこのCDを見つけた。という経緯。

日本人が運営する個人レーベルが25年もジャズ・アルバムをリリースし続けているだけでもなかなかのものだが、奏者がほとんど外人で海外で収録していながら対象マーケットはほぼ日本限定ということにちょっと驚いた。シングルレイヤーのSACDもかなりの数発売しているようだが、それで商売が成り立つとは。。

「クレオパトラの夢」だけでなく、最後の曲を除いてバド・パウエルのカバーなのでずっと聴いていてもスッと耳に入ってくる。うまく言葉で形容できないが、ピラミッド型で弾力のある独特の録音も僕は好きだ。海外サイトでレーベルの評価を読むとスタンダード曲偏重のラインアップや尖ったところのない演奏スタイルに加えて価格の高さは不評なようだが、それなりに認知されているのは立派だと思う。そのうち、SACDも買ってみようかな。

マーラー交響曲第9番 : バレンボイム(スカラ座フィル)

バレンボイムマーラー9スカラ座

このところの寒さのせいか、立て続けにあったイベントのせいか、はたまた人混みの中にいたせいか、昨日から体調不良。身体の節々が痛くてインフルエンザかとも思ったのだが、その割には熱も咳もなし。風邪のひき始めのようだ。こういう時は無理は大敵なので早々と仕事を切り上げて帰宅した。

うちの周りは人通りが少ないので日陰にはまだ一昨日の雪が残っていて部分的にすっかり凍っている。歩く時に気を付けないと足をすくわれそうになる。昨日の朝も思ったのだが、年に一度あるかないかでも雪の時に履くブーツがあると良いな。革靴で歩くのは非常に危険である。反射神経の衰えた昨今、万一、転んだら怪我しそうだ。

東京には33年振りに低温注意報が出たという。水道管や路面の凍結に注意と言われている。外の水道管には保温材を巻き付けて凍結を防ぐようにと言うが、いきなりのことで戸惑う人も多そう。その昔、雪国にいた頃には外に面した水道の蛇口はほんの少しだけ弛めて水滴が落ちるくらいにしておいたような気もするが、記憶違いだっただろうか。

さて、今日は久しぶりにマーラーの交響曲第9番を聴いた。一時期はこの曲ばっかり聴いていたものだが、比較すると最近はぐっと聴く頻度が落ちている。今日、この曲を聴こうと思ったのはバレンボイム/スカラ座フィルのライブ録音を最近手に入れたから。2014年のライブ録音である。

バレンボイムは僕がクラシックを聴き始めた頃にはすでにパリ管の音楽監督だったが、まだピアニストとしての印象が強かった。ピアニストから指揮者になった人はソロ活動が減るのが普通だが、この人の場合、指揮者転向後もピアノ独奏の録音をたくさん残している。他方、指揮者としてもパリ管の後にシカゴ響、さらにはベルリン国立歌劇場やミラノスカラ座と重要ポストにずっと座っている。しかもどのポストも10年以上務めている。きっと楽団からの評価も高いのだろう。これって凄いことだと思う。

その割に今までバレンボイムの録音ってあまり聴いたことがなかったので、これからちょっとまとめて聴いてみようと思って何枚かバレンボイムの録音を買った。そのうちの一枚が今日のマーラーというわけである。

イスラエル国籍のユダヤ人であるバレンボイムだが、3回(!)も全集を録音しているブルックナーと比較してマーラーの録音は非常に少ない。その中で9番だけは2回(映像を入れると3回)録音している。ミラノ・スカラ座音楽監督を退く際の最後のコンサートの演目に選ばれていることからも思い入れがあるに違いない。

ライブ録音ということもあって熱い演奏が聴ける。音楽の流れはスムーズで劇的な表現の部分でもフレーズはあまり粘らない。むしろ強奏時にはテンポが少し上がって畳みかけるような感じでグイグイ進む。一昔前ならもっと腰をグッと落として大見得を切るような演奏が好みだったが、今日、聴いてみると音楽に十分なメリハリを利かせながら、下品にならず節度を保ったこの演奏は非常に好ましく感じる。オケの音色が適度にウエットで重厚な感じがするのも良い。なかなか良い演奏だと思う。

R・シュトラウス 家庭交響曲 : カラヤン

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春先に発売する新製品の社員トレーニングがあったので昨日は休日出勤だった。その代わりに今日はお休み。昨日は今日の天気が信じられないほど暖かい一日で、帰る頃には寒くなると思ったのでマフラーをしてコートを着て行ったのだが、行きの電車の中は汗ばむほどの暑さだった。トレーニングは社外だったので東京駅で乗り換えて東海道線に乗ったのだが、日曜日の午前中の車内は乗っている人の大半がお休みモード。小さい子供もたくさん乗っていてどこかへお出かけの様子である。平日と比べてのどかで微笑ましい。

打って変わって今日は朝から気温も低く、曇り空。午後からは予報どおり雪になった。この時期の雪と言うと四年前のドカ雪を思い出す。あの時はいつも通りそのうち降りやむだろうと思っていた雪が全然止まず、我が家も含めてこの辺りは大きな被害が出た。今日の雪はそこまでの勢いはなさそうだが、油断は禁物だ。今回は大きな混乱がありませんように。

天気が悪いことはわかっていたので今日は朝からのんびりオーディオルームで過ごした。修理後、聴く機会の増えたTD124をもう少しマシな場所に置くべく、いわゆるワイヤーラックをガラスラックの横に並べることにした。オーディオ的には百害あって一利なしくらいの勢いで否定されているワイヤーラックだが、個人的には棚板の水平さえ確保できれば特に問題を感じたことはない。ワイヤーラックの方が背が少し低いのでウェルフロートボードを下に敷いたORBEをそちらに置いてTD124と入れ替える。こうすると3台のプレーヤーの背の高さがだいたい揃って見た目に良い感じである。

プレーヤーの調整が終わったので、次にSONYのSCD‐XE800という廉価版SACDプレーヤーとアンプの間にライントランスを入れることにした。ライントランスと言うとウェスタンやピアレス、ALTECといったメーカーのトランスをケーシングしたヴィンテージものか、CD時代以降に発売されたマランツやクリプトンのものが有名だが、僕が持っているのはZAIKAのZLT-55Aというもの。ライントランスの効果はネット上でも毀誉褒貶入り混じっていて、一度使ったら手放せないと言う人から音域を狭めて歪ませるだけと言う人まで色々である。これは一度自分で試してみないといけないと思ってずいぶん前に手に入れたのだが、そのままになっていた。

SCD-XE800は2010年に発売されたSACDプレーヤーの末弟である。定価4万円を切るエントリー機で、おそらくSACDを普及させるための切り札だったと思うが、さして売れなかったに違いない。自分が買った時にはすでに生産完了品で確か1万円台だった。安いプレーヤーだから安っぽい音がするかと言うと、そこはデジタルの強み。正直言って投資対効果はもの凄く高い。もちろん、定価40万円のSACDプレーヤーの方が良い音だろうが、これでも真剣に音楽を聴く上で特に不満はない。我が家ではSACD専用機になっている。もっとも手持ちのSACDの枚数が少ないので、結局、ほぼオブジェになっているのだが(笑)。

前置きが長~くなってしまった。とにかく実験君である。プレーヤー、ZLT-55A、アンプをそれぞれケーブルで繋ぐだけ。ラックにトランスを独立して置く場所がないのでプレーヤーの天板に直置きした。さてさて、どんな音がするだろうかと思って早速聴いてみたのがカラヤン/BPOの「家庭交響曲」。SACDシングルレイヤー3枚組の中の1枚。

聴いてみるとトランスあるなしでの変化は超微妙。あるなしを瞬間的に切り替えることができないのでケーブルを付けたり外したりしてみたが、「さて?」ってくらいの変化である。何度か繰り返した結果、感覚的にはトランスがある方が音量がほんの少し大きく聞こえるかな。それに音が少し前に出てくるような感じも。。しかし、あくまで微妙。びみょうである。上級者向け(笑)。

まあ、トランスを装着しても特に悪さをしないのは朗報であった。なので、付けっぱなしにして全曲聴いてみた。この演奏を初めて聴いたのはいつ頃だったろうか。自分でアルバムが買えたのはだいぶ後になってからなので、最初はFM放送だっただろうか。演奏を聴くより前に、カタログで見つけて訳分からないネーミングに驚いた記憶がある。

カラヤンはこの録音の前後数年しかこの曲を演奏しなかったようだが、そういう同様の例に漏れず、カラヤンの指揮とBPOの演奏は素晴らしい。特に後半、曲が大きく盛り上がって畳みかけていくところなんて、セッション録音なのにライブのような勢いを感じる演奏である。フィナーレは何度聴いても軽く震えが来るような凄演だ。金管も縦のラインも多少破綻しているが、そんなことお構いなしと言った感じ。最新録音に比べるとダイナミクスに難があって混濁するし、ホールトーンとの兼ね合いかモヤモヤ感が強い。パリで録音されたこの演奏、なるほどミュンシュ/パリ管のEMI録音を思い出す。同じホールで録られていて、雰囲気が似ている。名盤。

Song For My Father : ホレス・シルバー

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この間の日曜日に戻ってきたTD124は幸いその後ももともとなんにもなかったように快調に動いている。立ち上がりも速いし、回転が安定するまでの時間もほんの数秒である。使う予定はないが、ショップで調整してくれたクイックスタートも完璧に動作するし、異音もしない。はてさて、あれは何だったのだろうかと思っていたところ、例のごとくいろいろ弄っているうちにもしかしたらこれが原因?と思うことがあった。非常に初歩的な話で、おそらく異音がした時、プレーヤーの水平がきちんと取れていなかったのではないか?と思う。要するに使い手のミスである。

返ってきたTD124にはM44を付けてテクノクラフトオーディオデザインの44aを繋いでいた。先日、書いたとおり良い音である。そのまま聴けば良いのに使い勝手の良いユニバーサルアームを使う弊害でカートリッジを取り替えてみたくなった。で、DL103に取り替えたのだが、44aはMM専用なので間にトランスを入れる必要がある。配線が変わったことでレイアウトも変更が必要になり、TD124を置く位置がずれた。なにせ今、プレーヤーを置く場所がないので作り付けの棚にポンと置いているのだが、この棚が長年の使用に伴って多少歪んでいる。位置をずらしたことでプレーヤーが少し傾いた。その状態で聴き始めたところ、しばらくしたら(それほど盛大な音ではなかったが)異音がし始めた。再発したかと驚いたのだが、ふと水準器を見ると気泡があらぬ位置にある。もしやと思ってきちんと高さ調整をしたところ、回転中の異音は消えた。なんとまあ、お粗末な話である。。お恥ずかしい話である。

ところで、M44とDL103を比較すると解像感ではやはり圧倒的にDL103に軍配が上がる。が、M44の太くて熱い音も捨てがたい。ひょっとすると両者の良いところを兼ね備えた音が聴けるのではなかろうかと思って今日は久しぶりにSPU-GTに付け替えてみた。僕のTD124は鉄製プラッターなのでDL103もSPUも外周部と内周部で針圧が1割くらいは違う。SPUの場合、オーバーハングの調整ができないので厳密に言うとアームの指定値からはずれている。まあ、つまるところ、かなりいい加減な塩梅の設定である。そんな状態でもこれまた良い音だ。結局、なんでも良いような気がしてきた(笑)。

取り替えたSPU-GTで聴いたのがホレス・シルバーの「Song For My Father」。ホレス・シルバーは大学時代、割とジャズを聴いていた時期に頻繁に聞いたアーティストの一人。と言っても、ジャズクラブやジャズ喫茶で聴いたのではなくて、大学のそばにマンションを借りていた友人の部屋に転がり込んで、彼の持っていたアルバムを勝手に聴いていた程度の話。それにしても今から思えば彼にとっては実に迷惑な話である。彼は大学卒業後、音信不通になってしまったのだが、今ごろどうしているだろう。

このアルバムの最初の曲がタイトル曲である。何度も聴いているが、ああ、なんて良い曲なんだろうか。ジャケットに写っているのがまさに"Father"ということだが、孝行息子に曲を捧げられたお父さんはさぞかし嬉しかったであろう。良いアルバム、良い写真である。

TD124が戻ってきた。

今日も今日とてゴルフに行ったのだが、一緒に回った友達がホールインワンを達成した。今までホールインワンの経験がないだけでなく、一緒に回る仲間が達成したことも、いや、誰であれ、ホールインワンを達成した人の前後でプレイしたこともない。ほんと、初めての経験だった。

テレビでプロゴルファーがホールインワンするところは何度か見たことがある。打った球を見てるとコロコロ転がってカップに吸い込まれる。ガッツポーズしてハイタッチ!みたいな。残念ながら今日のホールインワンはそういう感じではなく、いい球を打ったような音と弾道はなんとなく見えたものの、逆光に強風でどこに転がったか本人も回りもわからなかった。グリーンに行ってみると旗のそばに球が一つ、前後のバンカーに一つずつ。四つ目がない。どこを探してもない。良い当たりだったけど風で奥に流されたか。。「見当たらないので暫定打ちます。」という言葉を聞きつつ、自分はバンカーに入ったところで旗のそばの球の持ち主が大きな声で叫んだ。「あ、入ってる!」

ということで、想像とは違う展開だったが、ホールインワンという事実に変わりはない。今日のゴルフ場のショートホールにはホールインワンの懸賞がかかっていて、達成者にはビールが送られるらしい。新年早々おめでたいではないか!強風に悩まされて全員スコアは厳しかったが、今日はなんといってもホールインワンの日である。スコアは忘れよう(笑)。

ゴルフ場からの帰りがけ、修理が終わったTD124をピックアップしてきた。当初は回転中「ガタガタ」と大きな音がするのを直してもらうとともにせっかくなのでオーバーホールを希望したのだが、異音は再現しなかったらしい。問題点が再現しないという、まさに「修理あるある」である。先方では8時間も回してくれたらしいのだが、なんともなし。それ以外の部分については点検の結果、オーバーホール不要という判断。商売っ気のない人だ。裏側を除くと綺麗に掃除されている。「このTD124、程度良いよ。」と言われたのが嬉しい限り。

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オーディオのレイアウトを変えたのでこれ以上レコードプレーヤーを置く場所がないのだが、せっかく返ってきたので棚の上を整理して聴いてみた。アームはグランツ、カートリッジはM44。レコードプレーヤーを替えるとどうしてこんなに音が変わるのか、実はいまだに良くわからない。が、事実、音は変わる。久しぶりにTD124を聴いたわけだが、これは本当に良い音がするプレーヤーだと思う。
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